ゆがふ農園 農園主

無肥料・無農薬栽培農家〜自然が好きだから、自然を考える〜

山浦泰(やまうら たい)

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山浦泰さんの”へんあい”

自然環境の循環サイクルを整えることで、野菜が生まれる

泰君は「野菜を作っているという感覚より、無肥料・無農薬の条件の元、”野菜が自然の一部”として育っていく環境を整えているという感覚」と言う。そもそも農家となった動機としては、「自然が好き。広い空の下、体を動かせる魅力を感じた」とシンプルに答えた。 



農業を営む上で、泰君が大切にしていること

”自然の摂理”

農業素人の僕の感覚だと、農家にとって虫は敵だと思いがちだが、泰君にとって「虫は敵ではなくて、環境の掃除人」と捉え、その場に置いて不必要なものを虫が食べてくれて、場を整えてくれると解釈している。

”腐敗と発酵の違い”

腐敗したものは、早く自然に戻った方が良いものであり、発酵したものはまだ自然に戻る必要がないもの。


常に”自然”が何かを考え、野菜が育つ自然環境の循環サイクルを整えるお手伝いをしている。

広い空の下、安心できる野菜を作り、生きている。



山浦泰さんの”へんれき”

長野県塩尻市出身。2歳から20歳まで東京都練馬区で育った。東京の小中高を卒業後、東日本大震災をきっかけに長野県に戻った。実家で薪ストーブを始めた事をきっかけに、山に入るようになり地域の方々と深く関わりを持つ中で、山仕事や農業などの身体を動かす仕事に興味を持つ。ご縁がつながり、長野県辰野町の地域おこし協力隊として「6次産業化による地域ブランドの確立」を担当。3年間の協力隊任期終了後、「ゆがふ農園」として独立。


山浦泰さんの”これから”

「現在やっている農園の面積は1万平米(1町歩、約3,000坪)で、専業農家としてはこれが限界だな〜と感じている。自分がこれ以上物理的には手を広げられないので、農家としての生き方を次世代の人たちに提唱していきたい」と語ってくれた。

クールな話し口調だが、内に秘める熱を感じた。彼自身が農家としての生き方に確かなものを感じているからだと思う。

詳しくは下記のHPを覗いて見てほしい。


ゆがふ農園|信州辰野町

ゆがふ農園では農園主自身が食べたいと思える野菜、小さいお子さんがいるご家庭でも安心して食べていただきたいとの気持ちから、農薬・化学肥料・有機肥料を使わずに多品目の野菜や雑穀、小麦の栽培をしています。

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