ゲストハウスアトリエ和音・青い屋根の家
田中友美(たなか ともみ)
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「自らの暮らしは、自ら創りあげる」
現在、この世の中では様々な仕事があり、様々なスキルが存在する。
テクノロジーの急速な進化によって、これまで希少価値のあったスキルが時間と共に使い物にならなくってしまうスピードも早い。そんな中で友美さんがエネルギーを注いで磨いている“暮らしを創るスキル”は、もっとも“生”へと直結する。それ故、友美さんから放たれている“安定感”に凄みを感じる。
友美さんは「自分にとって、本当に心地の良い暮らしは自分でしか創り上げられない」と考える。暮らしに関わるものは多岐に渡るが、現在、友美さんが創っている“暮らし”とは、生きるために不可欠な食べ物と家だ。※ここでは食べ物作りについては割愛する。
一体どんな“へんあい”の詰まった家づくりなのか。
〜青い屋根の家セルフビルドプロジェクト 3つのコンセプト〜
・天然素材を使った居心地の良い家づくり
・自然の力を活用した快適な住まいづくり
・地球にやさしいエコライフ実践の場所
これらのコンセプトを軸に、共感者とともに地道な作業に日々奮闘している。詳しくは本メディアの「会いにいく」内に掲載している特集記事を読んで欲しい。
友美さんは、東京都世田谷区出身。
小学4年生時、高知県高岡郡大野見村(現在 中土佐町)に1年間山村留学を経験し、自然に囲まれた暮らしを学ぶ。中学校で、日本育ちの台湾の子と仲良くなり、漠然と“海外”というキーワードに興味を持ち、外国語コースのある高校へ。
海外の人と関わる仕事を志し、ホテルの専門学校に進学。在学中には、ワーキングホリデーでカナダに留学。WWOOFを利用し、ファームステイ体験をした。「野菜を作って、販売して、環境がいいところで生きている人たちの”暮らし“自体がすごく衝撃的だったんだよね」と語っており、今の友美さんの暮らしへ大きな影響を与えたという。
帰国後は専門学校を卒業し、帝国ホテルに入社。帝国ホテルでは、半年間、電話交換手に従事し退社。
その後は、約2年間の園芸会社勤務を経て、2度目のワーキングホリデーでフランス、さらにイタリアへ渡り合計9箇所の農園でファームステイした。帰国後も国内複数箇所の農園のお手伝い等を通し、“自分の暮らし”探しを続け、現在の長野県辰野町に辿り着いた。
「しばらくは、セルフビルドに専念しています」
一度現場に訪れていただければ、“だろうな”と思っていただけると思う。初めて僕が現場を訪れた時は、増築予定地に生えている木の抜根作業をしていた。ひたすら掘っていた。2回目に訪れた時は、置き石の移動作業。ひたすら掘っていた。3回目に訪れた時は、床下の排水経路作り。ひたすらに掘っていた。こんな調子で、土方作業からスタートしているセルフビルドプロジェクトは参加者として楽しむ分にはとても面白い(笑)自分が当本人となってやるかと言われると完全に尻込みするが、、
わりとどんな方でも彼女のプロジェクトを応援することは可能だと思う。詳細についてご興味がある方は下記HPリンクをチェックしてみて欲しい
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ゆがふ農園 農園主
山浦泰(やまうら たい)
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ゲストハウスアトリエ和音・青い屋根の家
田中友美(たなか ともみ)
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○と編集社 代表・一級建築士
赤羽 孝太(あかはね こうた)